SONOSを導入した話(4) SYMFONISK

さて、前回でリビングとダイニングのオーディオ環境が劇的に進化し、とても快適になった。これにて一件落着、となるかと思いきや、できることはまだまだあるのであった。

わが家の間取りは一般的な分譲マンションの間取りなので、LDKが生活の中心となっている。これまで、LとDについてオーディオ環境を整備してきたわけだが、キッチンのオーディオ環境については手つかずであった。

キッチンでオーディオ?と思う方も多いと思うが、夫婦ともに厨房に立つわが家としては、キッチンで快適に料理をするのに音楽やラジオ、テレビ音声は欠かせない。

そして、いまわが家にはSONOSがある。そもそもSONOSは家中を音楽で満たすためのシステムを構築できることが最大のセールスポイントなわけで、これを応用すれば、キッチンに快適なオーディオ環境を構築するなんてなんら難しいことでは無い。

というわけで、SONOSのスピーカーラインアップを確認してみると、どれもこれもちょっと大きくて、キッチンに上手く配置できるモノが無い。あくまで「快適」あることが重要で、炊事の作業を妨げるようなデカブツを置くのは難しい。

そこで白羽の矢が立ったのが、IKEAとSONOSがコラボしたSYMFONISKというスピーカー。IKEAブランドだが、実際はSONOSのスピーカーなので何の制約も無くシステムに組み込める。ブックシェルフ型なら、キッチンのシステム家具に設置されている汎用のバーに上手く引っかけることで設置できそうなこともわかった。

というわけで、車を飛ばして港北のIKEAに。SYMFONISK ブックシェルフタイプの白をゲット。

実を言うと、IKEAのホームページで見た印象よりも実物は一回り以上大きくて、買うのを躊躇したのも事実。やはりIKEA製品が撮影されている北欧のインテリアはスペースに余裕があるのだな。日本の狭い間取りだといろいろ厳しいのだ。

前述のように我が家のキッチン戸棚はip20というシステム家具で、アクセサリーを取り付けることができるステンレスパイプが備わっているのだが、これまで特に使用されることもなく無用の長物という感じだった。ところが、ここに来てスピーカーを取り付けるという、当初予想もしていなかった用途で日の目を見ることになったわけである。

IKEA純正でこういったパイプに引っ掛けるオプションがあって、それを使用して取り付け。もっと濃い目の色だとジャマ感が凄かったかもしれないけど、思った以上に全体に溶け込んでいる感じでほっとした。

キッチンのスピーカーはこのSYMFONISK一本なので、ステレオ再生はできない。でも、キッチンで聴く分にはこれで不足はない。高音から低音まできっちり鳴らしてくれるし、それなりに大きいこともあって無理やり鳴らしている感もなく、余裕のある鳴りっぷりである。

奥のステンレスバーにIKEA純正の取り付け器具で引っ掛けてあるのです。

ということで概ね満足だが、テレビ再生時はちょっと注意が必要。SONOSはどの部屋にあるスピーカーであっても、ズレがないように同期をかけてとても自然に家中を音楽で満たしてくれる。しかしながら、テレビの音声の場合はテレビ画面との同期(リップシンク)が優先されるようで、複数のスピーカーで再生すると、少し遅延が生じる。これによって、ほんの少しだけれどもエコーがかかったような音になる。

最初はちょっと違和感を感じたけれども、これはすぐに慣れる。気になるのであればいつでもキッチンのスピーカーはOFFに出来るので、欠点ではなくちょっとした制約として考えれば良いのだろう。

それにしても、このところSONOSスピーカーが我が家にどんどん増えていくので、家族が怪訝そうな顔をしていた。でも、家の中を良質な音で満たせるようになったことと、キッチンの音楽環境が劇的に改善したので、ようやく理解されてきた感じである。ハードの魅力もさることながら、それをコントロールするアプリの優秀さのおかげもあるのだ。

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